夜空は、どこにいても繋がっている。――『この夏の星を見る』で踏み出す一歩

本サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を使用しております。

​今回読んだ作品は辻村深月さんの「この夏の星を見る」です。

辻村深月さんの文体は、いつも私たちの心に寄り添うような温かさがあります。 本作を読み終えて真っ先に思ったのは、「これは映像でも観てみたい!」ということでした。星空が主題である以上、スクリーンに広がる光景はきっと息を呑むほど美しいはずですから。

制限の中で、何を見つけるか

物語の舞台は、世界中が活動を制限されていたコロナ禍。 特に「今、この瞬間」がすべてである学生たちにとって、外出抑制はあまりに酷なものでした。しかし、本書が突きつけるのは力強いメッセージです。

「やる気さえあれば、そして考えれば、やれることはいくらでもある」

たとえ直接会えなくても、望遠鏡を通して同じ星を見上げ、オンラインで繋がり、プロジェクトを成し遂げる。不自由な環境下で彼らが築き上げた関係や経験は、何物にも代えがたい「自分たちの宝物」になっていきます。

「居心地のいい場所」は、自分で作っていい

私が特に共感したのは、学校生活の中で「素の自分をさらけ出せず、どこか息苦しさを感じている」人への救いになっている点です。

今の時代、自分の居場所は教室の中だけとは限りません。ネットを通じれば、共通の趣味を持つ仲間を簡単に探すことができます。 「今の場所がすべてじゃない。自分の過ごしやすい関係は、自分から動いて作っていけるんだ」 本書は、新しいことに挑戦する勇気と、その選択肢を提示してくれます。

まとめ

コロナ禍という記憶は少しずつ遠ざかっていますが、この物語に込められた「一歩踏み込む勇気」は、いつの時代も普遍的なものです。

少しでもやりたいこと、興味があることがあるなら、恐れずに飛び込んでみてほしい。夜空を見上げる時、一人じゃないと感じられる。そんな爽やかな感動をくれる、最高の一冊です。

おすすめ度:★★★★☆(4.0) ※何かに挑戦したいけれど、足踏みしているすべての人へ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました