2026-06

小説

電車で読んだことを激しく後悔した。――『汝、星のごとく』、魂が震える至高の愛

ずっと前から読もうと心に決めていた一冊でした。 以前読んだ『流浪の月』で、言葉にならないほどの衝撃と感動をもらってから、凪良ゆうさんの描く世界には絶大な信頼を寄せていたからです。先にこれだけは言わせてください。 もしこれからこの本を手に取る...
小説

絶望の地下から響く、生還へのロードマップ。――『アリアドネの声』がくれる「やり直す」勇気

最近、私はどっぷりとミステリーの沼にハマっています。 ただ、これまでは「凄惨な殺人事件が起き、犯人をロジックで追い詰める」といった、冷徹な作品ばかりを読んできました。そんな中で出会った本作『アリアドネの声』は、私に新しいミステリーの扉を開い...
小説

熱狂か、搾取か。――本屋大賞受賞作『インザメガチャーチ』が暴く「推し」のディストピア

普段、私はカバンに入れて持ち運びやすい「文庫本」を好んで読んでいます。しかし、どうしても我慢できず、久しぶりにハードカバーを手に取って一気読みしてしまった作品があります。それが、朝井リョウさんの『インザメガチャーチ』です。 現代の「推し文化...
小説

5万年前の死体が語る、究極の宇宙ミステリー。――『星を継ぐもの』

ずっと気になりつつも、「海外の翻訳小説は少し苦手だな……」と敬遠していた一冊がありました。 しかし、映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観てSF熱が最高潮に達した今、ついに重い腰を上げてページをめくりました。SFの金字塔と呼ばれる名作、...