25歳になり、メーカーでの転職を経験した私にとって、いま最も向き合うべきテーマは「仕事とお金の未来」でした。お金の不安をなくすことは、人生の自由度を上げるために何より重要だと感じたからです。
そこで手にしたのが、2000年の発売以来、世界中で読まれ続けている不朽の名著『金持ち父さん 貧乏父さん』です。全人類に通じるお金のエッセンスが詰まったこの本は、現代の日本を生きる私たちにこそ猛烈に突き刺さる内容でした。
日本にはびこる「貧乏父さん」の思考リスク
本書では、高学歴で安定した職業に就きながらもおカネに苦しみ続ける「貧乏父さん」と、学校の勉強よりもお金の仕組みを学び、資産を築いていく「金持ち父さん」が対比して描かれます。
「いい大学を出て、いい企業に入ることが最良の人生である」
この貧乏父さんの価値観は、かつて終身雇用が前提だった日本で広く信じられてきたゴールそのものです。しかし、終身雇用が崩壊しつつあり、ライフスタイルが多様化する現代において、この思考のまま立ち止まっているのは非常に危険だと感じます。だからこそ私たちは、金持ち父さんの思考へとシフトしなければなりません。
転職の本質は「目先の給料」ではなく「学び」にある
本書の中で特に私の胸を打ったのは、「働くことを『勉強』と捉える」という考え方です。
自分が学びたいスキルがある業界に飛び込み、知識を吸収し尽くしたら、また別の分野へ転職して新しい武器を手に入れる。そして、蓄えた知識を将来的に大きな価値に変えていく――。 これって、まさに今の日本の「キャリアアップのための転職ブーム」そのものではないでしょうか。
目先の給料の額面に惑わされるのではなく、将来自分の資産となる「経験」を重視する。異業種への転職は簡単ではないと言われますが、明確な目標があるなら、挑戦しない手はありません。
私の人生を変えた、4つのマインドセット
不動産売買など、今の自分にはすぐ実践できない内容もありましたが、ビジネスや人生における「考え方」として、特に次の4点が非常に勉強になりました。
- 適度な欲張りであること:欲がないと、現状を変えようとする原動力が生まれない。
- 忙しさを言い訳にしない:仕事の忙しさを言い訳にすると、プライベートの関係も、自分のやりたいこともすべて失ってしまう。
- 「嫌だ」という気持ちを大事にする:やりたくない仕事があるからこそ、自動化や効率化のアイデアが生まれる。
- お金が減る恐怖心をなくす(リスク許容度):お金にお金を増やしてもらうには、ある程度のリスクにさらす覚悟が必要。嫌がっていては何も始まらない。
まとめ
この本が20年以上経った今でも読まれている理由は、時代が変わっても風化しない「人間の行動原理」が書かれているからです。
キャリアの選択に悩んでいる同世代のビジネスパーソンや、漠然とした将来のお金の不安を解消したい方に、自信を持っておすすめしたい最高の一冊です。
おすすめ度:★★★★★(5.0)

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