ミステリ初心者こそ、この「罠」に嵌まってほしい。――『硝子の塔の殺人』

「ミステリの最高傑作」 そんな高い下馬評を、軽々と超えていきました。

今回紹介するのは知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』。

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読み終えた今、私は「もっと他のミステリを読んでから挑めばよかった!」と後悔するほど、その圧倒的なクオリティに打ちのめされています。

あらすじ:閉ざされた「硝子の塔」での惨劇

地上11階、地下1階。奇怪な円錐形の「硝子の塔」に集められた、美食家、探偵、作家などの癖のある人々。 そこで巻き起こる連続密室殺人事件と、13年前の因縁。名探偵・碧月夜(あおい つきよ)と医師・一条遊馬(いちじょう ゆうま)が、この難事件に挑みます。

犯人が「わかっている」のに、「わからない」?

本作の構成は、非常に巧妙です。 物語の冒頭で「君が犯人だったのか」と問いかける、結末に近いシーンが差し込まれます。私たちは「こいつが犯人か」と確信して読み進めることになるのですが……。

犯人の一人称視点で物語が進んでいるはずなのに、なぜか「犯人がわからない」。 「こいつは犯人だが、犯人ではない」という奇妙な困惑に包まれながら、物語は加速していきます。この「メタミステリ」的な仕掛けに、読者はいつの間にか翻弄されてしまうのです。

衝撃のどんでん返し、そして「再読」の誘惑

そして、最後に待ち受けるどんでん返し。 正直、これには痺れました。綺麗に騙されたと気づいた瞬間、私は何度も前のページを読み直しました。

作中には数々の名作ミステリへのオマージュや歴史を振り返るシーンが登場します。もしそれらを知っていれば、もっとこの衝撃は大きかったはず。ミステリを読み慣れていない私ですらこれだけ興奮したのですから、ミステリ好きにはたまらない一冊でしょう。

まとめ

途中までは「王道のミステリ」だと思っていました。しかし、その先には想像を絶する仕掛けが待っています。

この衝撃を、ぜひ皆さんにも味わっていただきたい。 読み終えたあと、あなたは必ず「もう一度最初から読み直したい」と思うはずです。

そして一度読んだら、次のミステリを読みたくなるでしょう!

おすすめ度:★★★★★(5.0) ※ミステリの面白さが全て詰まった、文句なしの満点です!

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